RUSHING WATER
2021
cyanotype print

「東京の未来をどう見ているか」という問いに対して。

「あれ?ここ、前は何があったっけ」
東京では、こんな言葉をよく耳にします。
秒速で何かが失くなり、何かが生まれるこの土地のスピードに、ついていくことができません。
東京都心のうちのほとんどが、昔々は湿地や川や海だったそうです。
今では、どこもかしこもビルや駐車場です。

DNAを失くした都心。
私にはどの街も同じように見えます。
かつてのその土地の姿に対する個人の思い入れなど、なんて儚いものなのでしょう。
変容し続ける東京は、うねる大河や、怒涛の大海原のようでもあると感じます。
東京が埋め立てられる前の姿など見たことがないのに、
近い将来、この一帯が波寄せる海に戻るような気がしています。

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VANISHING POINT exhibition in liminal zone.

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VANISHING POINT